この資料は江戸時代の蚊遣り豚です。今の蚊遣り豚よりもだいぶ大きいのですが、中でいぶすものが枯葉やおがくずなどのかさばるものだったからです。蚊遣り豚の出来る前は土で出来た火鉢などを使っていたようです。それがなぜ豚の形になったのかという理由ですが、徳利の形を横にして思いついたのではないでしょうか。ちなみに、蚊取り線香は、原料の「除虫菊(じょちゅうぎく)」がヨーロッパから日本に伝わる明治以降にできました。