新宿ファッションフィールド2020
デザイン画審査結果発表!
今年12回目を迎えた新宿ファッションフィールド。全国から2,159点のデザイン画の応募がありました。
審査により、以下の作品が受賞しました!
審査員の先生方のコメントと共に、素晴らしいデザイン画をご紹介します。
入選・受賞デザイン原画展開催決定!!
新宿ファッションフィールド2020入選・受賞作品の原画を展示します!
様々な画材を駆使して描き上げた力作をお楽しみください!
【期間】 12月20日(日)~令和3年1月11日(月祝) 9:00~22:00(12月29日〜1月5日を除く)
【会場】 新宿文化センター 1階エントランス
新宿ファッションフィールド2020のテーマ
double(ダブル)
主にふたつ・二重・二倍の意/同じ物事が二つ重なる(ダブる)こと/2020など。2020年。私たちが想い描いていた理想とは裏腹に、その現実はこれまでの私たちの暮らしや常識を大きく覆し、多くの物事を奪い去りながら一方では新たな可能性を次々と生み出しています。決して忘れることのできない「2020」というこの時代のなかで幾重にも重なりあった人々の感情を冷静に俯瞰しながら、今あらためて湧き上がる発想を駆使してあっと驚かせるような一着を表現してください。
審査員
総合審査員
全応募作品から入選作品20点を選出し、その中から金・銀・銅賞を決定。- 畠山 巧 審査員長/デザイナー
- 久保雅裕 杉野服飾大学特任教授/『Journal Cubocci』編集長
- 村重達也 繊研新聞社 アッシュ編集長
- 戸口順子 三越伊勢丹研究所 婦人担当コーディネーター
新宿区長賞審査員
入選作品20点の中から新宿区長賞を選出。- 吉住健一(新宿区長)
協賛企業賞審査員
総合審査員が選出した入選作品20点の中から、各企業賞として各審査員が1点を選出。(賞が重複する場合あり)- アバハウスインターナショナル賞
齋藤玲緒奈(株)アバハウスインターナショナル マーケティング部長 - 伊勢丹新宿本店賞
田中 哲 (株)三越伊勢丹 常務執行役員 MD統括部 伊勢丹新宿本店長 - シップス賞
中山良子 (株)シップス バイヤー - ジュン賞
太田浩司 (株)ジュン 開発事業部 執行役員 - 新宿オカダヤ本店賞
蛭川勝五 (株)オカダヤ 代表取締役社長 - ビームス賞
犬塚朋子 (株)ビームス フェルメリスト ビームス ディレクター
審査結果
金賞・銀賞・銅賞・新宿区長賞★金賞
『I Quit Anymore! 』
髙森綾乃
名古屋学芸大学
【畠山審査員長講評】
作者から自分の殻を破りたい!変わりたい!という過去から未来への(ダブル)思いが強く伝わってくる作品でした。デザイン画だからこそ表現出来るアイディアですが、実際に素材を使った実物作品になったらどうなるのだろう?と思わせる作品でした。
作者から自分の殻を破りたい!変わりたい!という過去から未来への(ダブル)思いが強く伝わってくる作品でした。デザイン画だからこそ表現出来るアイディアですが、実際に素材を使った実物作品になったらどうなるのだろう?と思わせる作品でした。
★銀賞
Openwork
平田沙奈
香蘭ファッションデザイン専門学校
【畠山審査員長講評】
アンティークな技法「透かし彫り」のアイディアを取り入れ、新宿の「光と影」の部分が見え隠れする二つの顔(ダブル)が面白く表現できていると思います。「昭和の街と令和の街」がMIXされた面白い作品です。
★銅賞
Ancient Mix
董媛怡(ドン ユエンイー)
東京モード学園
アンティークな技法「透かし彫り」のアイディアを取り入れ、新宿の「光と影」の部分が見え隠れする二つの顔(ダブル)が面白く表現できていると思います。「昭和の街と令和の街」がMIXされた面白い作品です。
★銅賞
Ancient Mix
董媛怡(ドン ユエンイー)
東京モード学園
【畠山審査員長講評】
古代伝統文化と現代文化をMIXし、うまく描かれた作品だと思います。古代衣装の特徴ドレープ使いと柄、昨年から今年のトレンドであるドレープ&フレアー使いが、古さを感じず、デザイン画として新鮮に表現された作品です。
★銅賞
共存
髙嶋 鈴
香蘭ファッションデザイン専門学校
古代伝統文化と現代文化をMIXし、うまく描かれた作品だと思います。古代衣装の特徴ドレープ使いと柄、昨年から今年のトレンドであるドレープ&フレアー使いが、古さを感じず、デザイン画として新鮮に表現された作品です。
★銅賞
共存
髙嶋 鈴
香蘭ファッションデザイン専門学校
【田中審査員講評】
伊勢丹新宿本店賞は、店頭のステージに各作品を陳列した場合、どの作品がお客様の興味をひき、購買意欲をかき立てるか、の視点で選考致しました。美意識が高く、自らコーディネートもされる伊勢丹のお客様にふさわしい作品だと思います。
【中山審査員講評】
まず、デザイン画がとてもていねいで繊細な印象を受けました。実際に形になった時にも細部まで行き届いた素敵なお洋服が出来る事が想像できました。マニッシュなジャケットとエレガンスな素材の緩急がありながらそれをすごく自然に一つの洋服の中に表現されていて、メッセージ性も伝わってきました。
まず、デザイン画がとてもていねいで繊細な印象を受けました。実際に形になった時にも細部まで行き届いた素敵なお洋服が出来る事が想像できました。マニッシュなジャケットとエレガンスな素材の緩急がありながらそれをすごく自然に一つの洋服の中に表現されていて、メッセージ性も伝わってきました。
【蛭川審査員講評】
顔のパーツは皮、生命力に満ちた植物は造花なのか、染色して作るのか、布地部分もシフォンでドレッシーに仕上げるのか、コットン素材でナチュラルにするのか…。素材屋として“ワクワクするかどうか”のファーストインパクトと、デザイン画を通して明確にテーマが伝わるか、という観点で選ばせていただきました。抗えないものに対する畏怖と共存していく意思の両方を感じる作品です。
【犬塚審査員講評】
女子のセーラー服と男子のボンタン。多くの人達が視覚的に区別しやすい男女を象徴する制服を融合させたセットアップ。これをダブルと考えられたところが、とても純粋でありながらとても簡単ではない奥深さ、作家の感情も勝手ながら感じてしまいました。こんな制服があっても楽しくて、ファッションとしても素敵と思ったのです。世の中が、もっともっと自由に伸び伸びと個性に対し優しくなりますように、という願いを込められるこちらの作品を選ばせていただきました。
入選作品
以下の13点の作品は、惜しくも受賞は逃したものの、全2,159点の中から、最終選考まで残った入選作品です。総合審査員講評
畠山 巧審査員長/デザイナー
審査のポイントはテーマの「double」というモノをどのように表現出来ているかをいつもより重きを置いて審査致しました。作者のコンセプトとデザイン画を照らし合わせ、本人の思いが強く伝わって来るもの!そしてこのデザイン画を実際作ってみたらどうなるのだろう?と感じた上位作品を総合審査員全員で選びました。全体的には自分らしさをもう少し強く表現しても良いのかな!とも感じました。来年はこの気持ちを実物作品として拝見できる事を楽しみにしております。
久保雅裕
杉野服飾大学特任教授/『Journal Cubocci』編集長
テーマ故に左右非対称でその意味性を反意的、二面的に表現した画が多く見られました。男女のアイテムを前後や左右で組み合わせたり、2 人で一つのウェアを着るなどでダブルを表現していました。そんな中で光るものは、それらの表現にプラスして、もうひと捻りある作品やダブルを表層的にとらえず、抽象的なコンセプトに落とし込んだものが審査員の胸を打ったようです。コロナ禍でも多くの素敵なデザイン画を拝見し、嬉しく思いました。
村重達也
繊研新聞社 アッシュ編集長
今年は、例年以上に力作が多かったと感じています。「double」というテーマを良く考察した上で新しいデザインを紡ぎだす人が多く、ハイレベルな競争でした。その中でも、テーマを二重とか重なりといったシンプルに捉えるだけでなく「こんな発想もあり得るのか」という独自性を打ち出せた作品が入選しました。混沌とする時代なので、デザインでも突き抜けた高い発想力と、発想を熟成する考察力の二つがさらに重要になっています。
戸口順子
三越伊勢丹研究所 婦人担当コーディネーター
今年の選考は作品制作が無いということもありデザイン画の細やかな筆のタッチや、コンセプトからも、今まで以上に作者の思いをより受け取る姿勢で審査に臨みました。テーマ「double」を想像以上の解釈とインスピレーションで描かれた作品が多く、心を動かされました。暗いニュースが多かった2020年、ファッションを通じて人の心を明るく、ポジティブな気持ちにさせてくれる、そんなスペシャルな一着を選ばせていただきました。
主催:(公財)新宿未来創造財団
共催:新宿区
後援:繊研新聞社 新宿観光振興協会
協力:東京都服飾学校協会
協賛:アバハウスインターナショナル/伊勢丹新宿本店/シップス/
ジュン/新宿オカダヤ本店/ビームス(50音順)
問合せ:新宿文化センター(公益財団法人新宿未来創造財団)
Tel:03-3350-1141 Facebook