新宿歴史博物館が所蔵する写真と絵画を手掛かりに昭和30 年代の東京のまちの姿をたどります。
第1章 二人の視点
展示の中心となる写真と絵画の制作者を紹介します。
[写真] 青柳安彦(写真寄贈者)
昭和7 年(1932)福岡県生まれ。元広告ディレクター。永井荷風の『日和下駄』や野田宇太郎の『新東京文学散歩』に触発され、昭和30 年代の東京のまちを写真に収めました。150 点以上の写真を当館へ寄贈しました。
[絵画] 堀潔(明治45 年(1912)~平成元年(1989))
太平洋画会会員として活躍した画家。大正5 年(1916)から新宿区内藤町、戸山等に居住し、明治・大正・昭和の移り変わる東京の姿を数多く水彩画に残しました。堀の描く水彩画は、正確な考証に基づき描かれており、多彩な色彩と詩情に溢れ、時代を色濃く写し出しています。40 点以上の二人の作品と昭和20 年代の地図も合わせて展示します。
第2章 『 日和下駄』と『新東京文学散歩』の世界
青柳が東京のまちを写しだすきっかけとなった永井荷風の『日和下駄』と野田宇太郎の『新東京文学散歩』とはどのようなものなのかを取り上げます。
■ 永井荷風、野田宇太郎、堀潔が作品に込めた思いやキーワードを探ります。
■写真と絵画の撮影・描画ポイントを地図で紹介します。
第3章 東京風景
■『新東京文学散歩』を参考にエリア分けをし、写真と絵画を展示します。
第4 章 新宿風景
■新宿区内を紹介します。
担当学芸員が展示の解説をします。
1月11日・25日、2月8日・22日、3月8日・22日、4月5日(いずれも土曜日)
13:00より30分程度(予約不要)
昭和30年代の新宿の街と、そこで暮らし執筆した作家たちを「都市デザインと文学」の観点から紹介します。
【日 時】3月15日(土)14:00~16:00
【会 場】新宿歴史博物館 2階講堂
【講 師】五井信(二松学舎大学文学部都市文化デザイン学科教授)
【定 員】90名(多数抽選)
【料 金】1,000円
【締 切】令和7年2月27日(木)
※令和7年1月5日より申込を受付けます。